キミのとなり。第2部 50話のおさらい
良子に直接会うのを諦めた春人は自宅に帰って良子に電話をした。
その時良子はキムゴンと通話をしていて電話が繋がらなかった。
玄関に座り込んでこっそり泣いている春人の元に、兄の真人が声を掛ける。
春人は真人に「良ちゃんと別れた方がいいのかも」と心境を伝えた。
キミのとなり。第2部 51話のネタバレとあらすじ
「オレ…良ちゃんと別れたほうがいいのかも…」
少し沈黙する2人。
「お前がそう思うのと、さっき良子と先輩がいたのって関係あるんだろ?何があった?」
真人にそう聞かれ、春人は今日あった出来事を話した。
「なるほど…つまりお前が女の子の家で一緒に寝てたのは事実だけど、実際は何もなくて騙されてたと。でも良子はそれを信じちゃってて誤解を解こうにも話をすることができない…と」
「うん、そんな感じです…」
初めから正直に言えばよかったのか、でも話しても絶対信じて貰えなかったし、もう分からないと春人は続けた。
「えーっとまず兄貴として言っていい?お前未成年なのに酒のんでんじゃねーよ」
げしっと蹴りを食らわす真人にごめんなさいと謝る春人。
「あとはお前誰にでも良い顔しすぎなんじゃね?」
「え?良い顔?」
「なんですぐ良子追わなかったんだよ。俺にはそれが理解できんわ」
呆れてため息をつく真人に、春人は俯き「それはすみれさんのこと、ほっとけなかったから」と伝えた。
「でもそれで他の男に彼女任せてたんじゃ奪われて当然だろ」
ビシッと言われ、春人は身を乗り出すように声を荒げる。
「だ…だって…手振り払われたり今は話したくないって拒絶されたら無理強いしたってダメじゃん」
それを聞いて真人はしんと静まり返りキョトン顔。
そして溜め息をついた。
「お前若いうちにそんなんで大丈夫かよ」
「え?」
女の子は最終的には自分のことを1番に思ってくれる人に惹かれるんじゃないか。
真人にそう言われ、春人はハッとする。
─私が彼の1番でいたかった…
すみれも同じことを言っていたのを思い出したのだ。
そして真人が続ける。
「例えば逆で考えてみ?もしその状況がお前と良子で逆の立場だったとして、良子と喧嘩したお前が怒って店を飛び出す。でも良子はお前を追わずに先輩を優先していたら?」
「それは…嫌…だ」
「そんな独りぼっちのお前の元に別の女の子が駆けつけてくれたら?」
「揺らぐ…かも」
そして“最初から正直に話しても信じて貰えない”という春人の考えに対しても意見を述べる。
「お前さ、あいつ何歳だと思ってんの?」
良子が春人と近い年齢だったら信じて貰えなくて大げんかしてたかもしれない。
春人と良子の歳の差を考えたら経験が違う。
良子は年齢に引け目も感じてるだろうから正直に言ったら話くらい聞いてくれたんじゃないか。
真人の意見に春人は少し言葉を詰まらせるが反論する。
「そんなのわからないじゃん。恋人なんだから対等なんだし」
「……対等ねぇ…」
溜め息をつく真人は心の中で思う。
対等なんて歳の差がない恋人同士でも難しいのに、19歳と30歳の2人が対等でいるのはどっちかが我慢しないと無理だろう。
ましてや女の方が上だったら我慢してるのはやっぱり─…
…まぁ春人にはまだ分かんないかもな。
そして真人はまた春人に問う。
「あー…じゃあまた逆で考えてみろよ」
良子と先輩が2人きりで一緒に飲んでました。
そして目が覚めたら2人は同じベッドにいました。
けど良子は真剣な顔で「何もなかった」って言ったとしたら…
「その時お前はどうすんの?」
「…オレは」
俯き、視線を落として春人は答える。
「ショックだけど…良ちゃんの性格的に嘘はなさそうだし、怒ると思うけど隠さずに話してくれるなら…信じる」
「ふーん。それって良子も同じなんじゃね?」
「…!」
真人は寝そべり「あいつの本音はあいつにしか分からないけど」と続ける。
「でも…ハナから話せないってことはさ、良子が信じてくれないっていうより、お前のほうがあいつのこと信用してなかったってことじゃない?」
To be continued…
キミのとなり。第2部 51話の感想
逆の立場で考えるってほんと大事!
話を聞いてくれたり自分の意見をしっかり言ってくれるお兄さんやお姉さんがいるって良いですね。
もし春人が一人っ子だったら本当に一人で乗り越えないといけないところだし。
(良いアドバイスをくれる親や友人がいればまた別だけど)
それでも春人は「でも」「だって」が多いからな〜!
春人成長してくれるといいな。
真人の意見が正論すぎて「よく言ってくれた!」と、コメント欄では真人の株が急上昇中です。
→次の話「第2部 52話「あなたの存在に」ネタバレ・感想」へ
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