キミのとなり。第2部 96話のおさらい
キミのとなり。第2部 97話のネタバレとあらすじ
高校生の頃のアルバムを引っ張り出し、2人で盛り上がっていた。
「お~っいっぱいあるじゃん」
「うん、まだインスタントカメラ時代だったからね」
「お~~っ、卒アルじゃん。俺どっかにしまい込んでるわ~、懐かしいなぁ皆わっけー!3年の時って体育祭も文化祭もめっちゃ盛り上がったよな」
「盛り上がってた!私も久しぶりに見るけど懐かしい」
「体育祭の時のさ、良子がすげー顔してパン食い競争してる写真載せられてなかった?ほらこれ」
「うわっ、なんでそんな余計なことばっか覚えているのよ」
「いや変な顔も可愛いなぁって思って」
「変なのか可愛いのかどっちかにしてくれる?ほらっ、健一郎だって文化祭の時の女装写真残ってるじゃん」
「うわ!久しぶりに見たけど俺結構いけてない?女子に負けてない」
「えーめっちゃ自画自賛するじゃん…」
そして話題が変わり…
「あっこれ渡辺じゃん。良子仲良かったよな、元気してんの?」
「あぁ沙織?沙織はね、結婚しても子供2人いるよ」
「へぇ、そういや池田と小林さん結婚したって知ってる?」
「知ってるよ-、その二人は卒業してすぐ結婚した有名だったもん」
「皆元気してんのかな-、こんな話ししてると久々に会いたくなるな」
「そうだねぇ、でもうちの高校学校全体での同窓会とか特に取り決めしてなかったもんね」
同窓会という言葉に、健一郎はふと飲み会のことを思い出した。
「あっ、同窓会といえば」
「ん?」
「この間さ、独身で集まった時あるだろ?」
「うん」
「また近いうちに集まりたいよな、俺らのことも報告したいし」
「え…」
「ん?だめ?」
良子の反応に軽く傷つく健一郎だったが、良子は慌てて否定した。
「あっいや、そうじゃなくて。ほら…私、あの時はまだ春人と付き合ってたし…なんというか…その、切り替え早すぎって思われそうで」
「なーに言ってんだ。切り替えが大事なんだよ大人は!いいことじゃん」
「いやでも、あんな大口叩いといた手前恥ずかしいよ」
「大丈夫だって。ちゃーんと俺が奪ったって言うからさ」
「奪ったって…」
「ははは。てかさ、俺らの結婚式めちゃくちゃ楽しくできそうじゃね?同級生とかいっぱい呼んでさ」
「う、うん。そうだね、なんか友達がコテージ貸し切ってやってた結婚式も良かったよ」
─どうしよう
「へぇ、そんなのあるんだ。色々調べないとだなー」
「…」
─こういう風に自然に結婚の話ができるのって…
今までの人にはなかったから
「ん?どうした?急に黙って」
─純粋にうれしい
「あっ、ううん。なんでもないよ」
「なんでもなくなさそうだけど…俺なんか変なこと言った?」
「え?違う違う、昔付き合ってた時も健一郎とこういう話してたけど、ほらお互い子供だったから結婚なんて夢物語だったし。でも今話すと現実的でなんかそう思ってもらえることが改めて…すごく嬉しいなって…」
健一郎は良子の言葉に微笑むと、わざといじけてみせる。
「えー心外だな。俺は昔も今も変わらず本気なんだけど?てかいつもちゃんと伝えてるつもりなんだけど」
「いやそうなんだけど、こう…昔の写真見ながらだと感慨深いっていうか」
「あ~伝わってなかったか~つらい~!ふてくされた!横になってやる」
そう言って良子のベッドに横たわった。
「ええ~だからごめんってば」
「はは、じゃあ良子がここに来てくれたら許してあげようかな」
自分の隣をトントンとたたく。
「え…やだよ、下に親いるし」
「あらやだ~、何想像してるの、良子のえっち」
「はぁ?!むかつくなぁ、絶対変なことしないでよ」
と、ベッドに上がる。
「とか言いながら来ちゃうとこ可愛い」
「本当この減らず口が~」
「ええぇ褒めてるじゃん可愛いって」
「はずかしいの!」
「んじゃあついでに」
良子の身体をぐいっと抱き寄せた。
「わっ」
「少しだけ恥ずかしいことしとく?」
「え…ん…っ」
顔を寄せキスを交わす。
「ちょ…っ、こら!変なことするなって言ったでしょ」
「えーそんなつもりはないんだけど」
暴れる良子の身体を掴み、態勢を変えて良子に覆い被さる。
「ひゃっ」
「よしこれで逃げられないな」
「ず…ずる!」
「ずるくて結構」
「親がいるから最後までは…」
「はは、高校の時もそんなこと言ってたな」
「あのねぇ」
「分かってるよ、ちょっとだけ」
「んっ」
─あ…やばい
健一郎とキスするの本当気持ちい
と、その時
「良子~、けんちゃ~ん」
ノックと同時に部屋のドアが開かれ母登場!
2人は慌てて咄嗟に起き上がり、何事もなかったかのようにやり過ごす。
「なななな何お母さん!」
「父さんにね、けんちゃん来てるって伝えたらケーキ買ってきてくれたのよ」
「やったーいただきます!」
「じゃあ下で待ってるわねー」
母去る。
「「……」」
「あ…あはははっ、ビビった…マジで高校の時思い出したわ」
「あったねこういうこと」
お母さんのノックの意味~~!と怒る良子。
「だから言ったじゃんダメだって。高校の時ならまだしも今見られたら本当恥ずかしいなんてもんじゃないから」
「確かに…」
「まったくもう…切り替えてケーキ食べいこ」
立ち上がって部屋を出ようとする良子を健一郎が呼び止める。
「あっ、良子」
「ん?」
「近いうちに俺んちにも来てよ。良子のこと、もう一度ちゃんと紹介したい」
「う、うん」
「はは、良かった。じゃあそれ済んだら式場でも見に行くか」
「え…?!式場?!!」
「だってこれからもずっと一緒なら恋人でも夫婦でも同じだろ?それなら俺は夫婦がいいな♪」
「え…?それってつまり」
頰を赤らめる良子。
「あっ、ちなみにプロポーズじゃないから」
「え。別に…期待とかしてないし!!」
「あー違うって」
「プロポーズはばっちり考えてるからさ、期待していいよ」
っしゃ、じゃケーキ食うぞ、と健一郎は部屋を出ていった。
「……考えてるって…そんなのもうプロポーズじゃん、ばか…」
─こんなトントン拍子で進むなんて
「やばい、にやける」
To Be continued…
キミのとなり。第2部 97話の感想
ちょっともう書いてて恥ずかしいからやめてほしい!
良子かわいい!
もうね、最後の顔は乙女の顔だよ。ツンデレだけどかわいいよ。
健一郎はなんだかんだで男子だなぁ(あたりまえ)。
うん、健一郎ファンなら買って損はない回だと思います(・ω・)b
ちゃんとマンガで読みたい人はcomicoへGO!
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