キミのとなり。第2部 101話のおさらい
キミのとなり。第2部 102話のネタバレとあらすじ
「わ…わざわざオレにそんなこと言わなくても…」
「そりゃ牽制を込めてるからな☆」
「だからそんなことしなくてもオレだって彼女いるから…!」
健一郎はすみれのホテルでの一件を思い出す。
─その彼女が…問題なんだよ
言わないと…
「その彼女さ…。……」
─でも…
「え?…何」
─どう伝えるのが正解なんだ…
「あー…」
─そもそも俺にとっては…
「なんだよ…」
「いや、あれだよ。彼女にフラれてまた良子に戻られても困るし?」
「な…!フラれるってなんだよ、そんなことあるわけないじゃん失礼だな!!」
「ふーん、自信満々じゃん。立花はなんで今の彼女と付き合うことにしたの?それくらい教えてよ」
「えっ、あぁまぁそれくらいなら…。…彼女はオレの弱い部分もちゃんと受け止めてくれるし、オレに歩みよってくれる人…だから。きっとこの先彼女となら良い関係が築けると思ったから…付き合うことにした」
春人の思いを聞いて黙り込む健一郎。
─いい関係…ね
立花が良子以外にこんな前向きな感情を持っているのに
あえて…彼女のことを言う必要があるのか
それに
その事実を知った時こいつはどうするんだ?
良子も立花もお互い吹っ切れてない状態なんだから
俺にとってはマイナスに作用する可能性の方が高い
でも…
「キムゴン?突然黙り込んでどうしたんだよ」
「あぁ…いや、なんでもないよ」
─とりあえず今日じゃなくてもいいよな…
「まぁお前がいいならいいんじゃない」
「え?なんだよ聞いといてその適当さは」
「俺基本適当じゃん。まぁまた時間できたら学校に遊びに来いよ。他の先生も喜ぶだろうし」
「あぁ、うん」
「じゃあこの辺で解散としますか。ありがとな時間取ってくれて」
「あ…じゃあ」
帰ろうと背中を向ける健一郎に、春人は咄嗟に立ち上がり声を掛けた。
「…あ、あのさ…!いつ結婚するの?」
「あー式自体は無理だろうけど、今年中には決めるつもり」
─今年…
「また言うよ」
「いっ、いいよ。どうせ真兄経由で聞きそうだし」
「ははっ、確かに。じゃあ気をつけて帰れよ」
「…」
─今年って…思ってたより全然早い…
春人はまさかの返答に拳を握りしめた。
─やっぱり…
嫌だ!
「キムゴン!」
「ん?」
「やっぱりオレ…!」
言いかけたところで、これまでの良子の思いやすみれとの約束を思い出す。
『私きっと春人の前では…年下の子の前では物分かりのいいお姉さんでいたいのかもしれない。でもね、健一郎の前でなら素直になれる…』
『そういう時はどんなことでもいいから、怒ったりしないから一人で悩んだりせずに話してね。もう…勝手に答え出されるのは嫌だから』
「……っ」
「…立花?何か言いたいことでも…」
「いや…その…良ちゃんに指輪捨てないでいてくれて…ありがとうって伝えて」
「ん、了解。じゃな」
─本当は…嫌だって言いたかった
でも良ちゃんにとっての幸せとか
すみれさんとの約束とか…
色々考えると自分勝手な気持ちだけで動いちゃダメなんだって思った
「オレも少しは成長したよ、良ちゃん…なんて…今更遅いか」
帰路につく健一郎はひとり考え込む。
─言えなかった…
いや言わなかった
良子の中にまだあいつがいる以上
立花にまたチャンスを与えたくなかった
牽制までして
「俺、性格悪いな…」
To Be continued…
キミのとなり。第2部 102話の感想
まぁ、確かに言いづらいよね。
これから自分は幸せになろうって時に、追い討ちをかけるように春人に絶望を与えることになるわけだし。
それにまだ恋のライバルなわけで、良子と結婚するまでは安心できないしね。
性格悪いなっていうのは…
どうだろう。こんな状況で同じ立場になったら多くの人は同じ行動取るんじゃないかなぁ??
罪悪感はすごいだろうけど、自分と良子の幸せを1番に思うなら割り切るしかないと思うな。
春人は自分の気持ち飲み込んだね。
まぁ正直成長というか、今までの言動を思うと当然な気もするんだけど(*_*)
でも春人の年齢を考えると、感情を押さえ込んだり勢いだけじゃダメだって察したり、こうやって大人になっていくんだなぁ〜と思うとちょっと悲しいね。
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