キミのとなり。第2部 103話のおさらい
キミのとなり。第2部 104話のネタバレとあらすじ
良子「あ~~~~っ、重い」
良子は空き瓶の入ったダンボールを持って外出していた。
─お母さんにまんまとしてやられた~!
時は数分前。
母「そんな屁理屈いいからちょっと下に降りてらっしゃい」
良子「え、なんで?」
母「ちょっと大事な話があるから」
と言うから何かと思えば
母「はいこれ!」
良子は母から空き瓶が入ったダンボールを見せられる。
良子「…なにこれ?瓶?」
母「子ども会の廃品回収用の分よ~。ほらあんた達も昔したでしょ?」
良子「あぁ、あの終わったらアイスもらえるやつね」
母「そうそう」
良子「え?それが私に何の関係があるの?」
母「その廃品回収が明日だから指定の場所まで持って行って欲しいのよ」
良子「えーなんで私が?」
母「じゃあ良子今日の夕飯作る?」
良子「…う」
─まぁ持ってくだけならいいか
良子「分かったよ持ってく。そこの公園でいいんだっけ?」
母「そうだけど。まさかその格好で行かないわよね?」
良子の格好は部屋着でTシャツに短パン。
良子「?別にすぐそこだし帽子かぶってマスクしてればよくない?サクッと帰ってくるし」
母「ダメダメ。地域行事のこういうことは渡辺さんと増田さんと井上さんとお隣の立花さんとで交代してるから。ご近所ぶんも回収しに行ってもらわないとだから、そんな部屋着じゃ恥ずかしいわよ」
母の説明に慌てる良子。
良子「え?!他の人ん家行くとか聞いてないし!それなら私ご飯作るよ!」
母「もうダメです~。それに実家(ここ)に帰ってきたんだからご近所さんに挨拶くらいしなさい」
良子「いや…もう1年前からいるし今更挨拶とか」
母「はいはい。分かったから早く行ってきてちょうだい」
良子「~~~~っ」
そして今に至る…
良子「別に着替えるのはいい。重いのもまぁいいけど…」
立花家の前で立ち止まる。
─ここに来るのだけは避けたかった
春人夏休みで旅行とか行ってていないといいけど…
うん、大学生らしいないよね
バイトとしてるバイトしてる
そう自分に言い聞かせ「よし…!」と立花家のチャイムを鳴らした。
その頃、春人たちは…
春人「真兄の番…ってちょっと何寝てんの」
すみれ「あの、すみませんお手洗い借りてもいいですか?」
母「はいはい、こっちよ」
春人の母がすみれをトイレまで案内したところで玄関のチャイムが鳴った。
母「あら、お客さん。誰かしら」
扉を開けるとそこには…
母「あら、良子ちゃん」
ギョッとするすみれ。
母「久しぶりね、最近また見なくなったから」
良子「あはは、ちょっとと仕事忙しくて」
母「大変ねぇ。今日はどうしたの?」
良子「あ、今日はちょっと廃品回収で…」
その時、良子はすみれの姿を見つける。
良子「え…」
─すみれ…さん?
すみれは逃げるようにトイレに入った。
母「廃品回収ね。ちょっと待ってて持ってくるから」
─今…すみれさんがいたような気がしたけど
顔はっきり見えなかった
母「ほら春人、持って」
春人「廃品回収って今もやってるんだ。アイスもらえるやつだよね」
母「そうよ~。良子ちゃん、お待たせ」
春人「えっ」
ばっちりと鉢合わせる二人。
春人「良ちゃん…」
良子「春人…!ひ…久しぶり」
春人「う…うん、久しぶりだね」
お互いにぎこちなく笑ってみせた。
母「良子ちゃん、これ一人で持てる?最近廃品回収集まり悪いって聞いてたから今回頑張って貯めといたんだけど、他の家の分もあるわよねぇ、女一人じゃ大変よね…」
そして母は思いついたように言う。
母「あっ、そうだ!春人手伝ってあげなさいよ」
春人&良子「「え?!」」
母「え?!じゃないわよ。女の子一人に持たせるわけにはいかないでしょ?」
春人「真兄がいるじゃん」
母「だって真人今寝てるじゃない」
春人「いや…だって今は」
─すみれさん来てるし…
良子「あっ、大丈夫です一人で行けるんで。力ありますし」
母「だめよ。夏の夕方でも女の子一人危ないでしょ」
そう言うと母は春人を外へ押し出した。
良子「えっいや、でも」
春人「ちょっ、母さん」
母「丈夫大丈夫。すみれちゃん、そんなことでやきもち妬かないわよ」
良子(やっぱり来てるんだ…)
春人(母さん…!また余計なこと)
二人きりになり沈黙。
良子「あっ、いいよ。本当一人で大丈夫だから。春人の持ってるの上に乗せてくれる?」
春人「いや、でも…」
良子「平気平気。そんなやわじゃ…」
その時、下に置いたダンボールを持ち上げようと良子は突然の立ちくらみに襲われた。
良子(うそ…立ちくらみ)
春人「良ちゃん…っ」
春人は咄嗟に良子を後ろから抱きかかえた。
良子「ご…ごめん!」
バッと離れる良子。
春人「いや…別に」
良子「やば…瓶拾わなきゃ。汚れてないかな」
春人「…っ」
落としてしまった瓶を拾い集める良子。
春人は良子に触れた手を見つめる。
─もう二度と
触れることなんてないと思ってたのに
良子「割れてなくてよかった。春人、もう大丈夫だから戻っていいよ」
春人「行くよ」
良子「え?」
春人「危ないから…」
そう言ってダンボールをひょいっと持ち上げた。
春人「それに…良ちゃんと少し話ししたいから」
良子「え…うん…」
To Be continued…
キミのとなり。第2部 104話の感想
うん。復縁してしまうのでは?と心配のコメントが多い中、
私は今回ちょっとニヤニヤしてしまったよ。
このくらいの距離感が面白いんだよね( ˊ̱˂˃ˋ̱ )
でも彼女が来てるのに春人に手伝わせる春人母は…無神経なのか、本当にただの隣のお姉さんとしか思ってないからか…。
真人叩き起こしてほしかったな笑
さてさて、健一郎が春人にすみれのこと話してないのがバレてしまうかな??
お節介良子の行動が心配であります(´ω`)ゞ
ちゃんとマンガで読みたい人はcomicoへGO!
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