神社に関する知識やうんちくを、初心者向けになるべく難しい単語は抜きに分かりやすく説明しています。
今回は 神棚のまつり方についてお話をします。
お札のまつり方やお供え物、必要な神具などについて見ていきましょう。
1,神棚とは
簡単に言うと神様のお家です。
神社のお札を授かったり、お供えものをしたい時に神棚におまつりします。
神棚は簡易的なもの、シンプルなもの、おしゃれなもの、豪華なものなど様々なありますが、大きさによってご利益が違うということはありません。
神棚は神社やホームセンターでお求めになれます。
通販で探すと、ホームセンターなどでは見られないような変わったデザインのものもあるかもしれません。
造りや種類に関して写真つきで詳しく説明したサイトは多々ありますので、事前に見たい方は検索してみてください。
2、神棚のまつり方
それでは神棚のまつり方について見ていきましょう!
神棚を設置する場所やお札のまつり方、方角など、基本的な決まりごとがあります。
難しいことはありませんのでご安心くださいね。
・設置場所
基本的には前の記事リンクに説明したお札のまつり方と同じです。
神棚がなくてもお札は祀れる!お札に関する基礎知識
- 居間やリビングなど家族が集まる部屋に
- 目線よりも高い位置に
- 東か南の方角を向くように(北か西が背になる)
以上の3点に気をつけて設置します。
恵方巻きみたいな感覚ですかね!結論からいうと、神棚の方角は毎年同じです。
なので一度設置したら引越しなどの理由がない限り動かすことはありません。
・天井に貼る『雲』とは?
神棚の設置場所によっては天井に『雲』と書いた白い紙を貼り付ける必要があります。
それは「神棚を設置する部屋の上に部屋がある場合」です。
例えば2階建ての家の1階に神棚を設置する時です。アパート、マンションの場合も同じです。
神棚の上を人が歩くのは失礼なので、『雲』と書いた紙を貼り付けることによって
「これは空なので、これ以上上はありませんよ」という意味になります。
『空』『天』の文字でもOKです。
3,お札のまつり方
神棚の設置ができたらお札を中に入れます。
神棚には
- お札を並べてまつるタイプ(扉が3戸)
- お札を重ねてまつるタイプ(扉が1戸) の2種類があります。
ではお札が複数ある時どのように並べたり重ねたりするのでしょうか。
※おまつりするお札の種類については下記の記事を参考にしてください。
神棚がなくてもお札は祀れる!お札に関する基礎知識
お札を並べてまつるタイプ
崇敬神社のお札が複数ある場合は左手側に重ねます。
お札を重ねてまつるタイプ
4,お供え物について
お供え物は『三方(さんぼう)』という、お供え物を置く台に乗せて神前に置くと丁寧です。
なければないで問題ありません。
・お供え物の基本の3種類
神棚にはお米や野菜や果物をお供えしますが、食物関連で供える基本の3種類があります。
それは
- 水
- 米
- 塩
そして、それぞれを供える神具(食器のようなもの)として
・水を入れるのは『水器(すいき)』×1
・米を入れるのは『土器(かわらけ)』×1
・塩を入れるのは『塩皿(しおざら)』×1
※塩皿は米と同じ「土器(かわらけ)」でもOK
以上が必要になりますので購入時の参考にしてください。
大きさも形も色々ありますので、神棚の大きさに合わせましょう。
・お供えの配置
お供え物の配置も決められています。
【水・米・塩のみの場合の配置】
※スペースが狭ければ1列にしてOK
その際は米が真ん中になります。
【上記に『酒』が加わる場合】
※スペースが狭ければ1列にしてOK
その際は酒が両サイドにきます(若しくは1番右に1つ)
※酒を入れる神具は 「瓶子(へいし)」といいます。
左右に置くので1対(2つ)必要です。
※1列に並べて供えるなら1つでもOK
酒は毎日でなくても大丈夫です。
毎月1日と15日など、ご自身で決めましょう。
・水を入れる量は水器の7分目くらい。水道水でOK。
・酒は瓶子の3~4分目くらいで充分。
・水と酒は神前に供えたらフタを開けてください。(下げるときはフタを閉じてから下げると丁寧です)
・米は炊く前のものでOK。
・塩は三角(円錐形)に盛ります。
・取り替え
基本的にはどれも毎日取り替えるのが丁寧です。
大変でしたら2日に1度、3日に1度など自分で決めましょう。
無理のない範囲で続けられるようにしてください。
ただし、水だけは毎日取り替えましょう。
お供えした米や塩は神前から下げたら食します(料理に使います)。
状態が悪くない限り捨てる必要はありません。
野菜や果物をお供えしたときも、神前から下げたら美味しくいただきましょう。
5,榊について
榊は『榊立(さかきたて)』に入れます。
神前の左右に置くので1対(2つ)必要です。
[水の量]
水の量は榊の枝が浸かるくらいで充分です。入れすぎないように注意。
水は毎日取り替えましょう。
[榊を長持ちさせる方法]
榊の水に浸かる枝先部分はヌルヌルしてくるのでよく洗ってあげてください。
じきに水を吸わなくなるので枝先を水に浸した状態で斜めに数ミリだけカット(剪定)すると長持ちします。
[取り替え]
葉が全体的に変色したり、ポロポロ落ちるようになったら替えどきです。
因みに、榊は病気になると一緒に水に浸っている榊にも染ってしまうので気を付けましょう。
まとめ
- 神棚は居間やリビングなど家族が集まる部屋の目線より高い位置に、東か南の方角を向くように設置する
- 神棚にはお札を並べてまつるタイプと重ねてまつるタイプがある
- 神前にお供えするものは基本的に「水」「米」「塩」
おもてなしの心を持って神前にお供えしましょう。
<関連記事>
神棚がなくてもお札は祀れる!お札に関する基礎知識
神社のお守りにはどんな種類がある?扱い方や返納などの基礎知識
神社の手水のやり方は?初心者向けに参拝方法をイラストで解説!
コメント