神棚がなくてもお札は祀れる!お札に関する基礎知識

こんにちは、元神社職員のパレットです。

神社に関する知識やうんちくを、初心者向けになるべく難しい単語は抜きに分かりやすく説明しています。

今回は 神棚にお祀りするお札についてお話をします。

神社でお守りと一緒に授与されているお札ですが、自宅に神棚がないとなかなか縁がないものかもしれませんね。

いざお札を授かる時、どれを選べば良いのか。
また、複数のお札がある場合はどのように並べればいいのかなど。

お札の種類や意味なども併せて見ていきましょう。

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1,お札とは

家族や会社の安全や商売繁盛をお守りしていただく為におまつりするものです。
他に「神札」「護符」「神符」など様々な言い方があります。

  • お守りは身に付けるもの
  • お札は家庭や会社にまつるもの

さすがにお札を持ち歩く人はいないと思いますが^^;
念のため、このような違いなので気を付けましょう。

お札をおまつりする時、必ずしも神棚がないといけないわけではありませんがお札の数が多い場合やお供えものをしたい場合は是非用意しましょう。

・種類

[神宮大麻]
お伊勢さんのお札、とも言います。
その名の通り、伊勢神宮のお札です。

神宮大麻・神宮中大麻・神宮大大麻と種類があるので、ご家庭の神棚の大きさにあったものを選びます。

お札やお守りを授与している神社であれば、大体どこでもお求めになれます。

[氏神様のお札]
氏神様とは、ご自身が暮らしている地域をお守りしてくださる神様のことです。
氏神神社を調べてみましょう!

神社庁に問い合わせる、近くの神社に聞いてみる、など調べる方法があります。
今ではインターネットでも検索できるそうですが、神社庁に聞くのが1番確実で早いと思います。

[崇敬する神社のお札]
ご自身が崇敬している神社ことです。
「よくお参りに行く神社」と捉えても大丈夫です。

崇敬する神社が複数あっても問題ありません。

お札によってご利益が違います。
家内安全、商売繁盛、厄除けなど。

ご利益の内容から神社を探してお求めになるのも良いですね。

[火防神札]
台所の安全を護ってくださるお札です。
神棚ではなく、台所にまつりましょう。

他にも虫除けや井戸神様のお札など特殊なお札があります。

・素材・大きさ

神宮大麻には「神宮大麻」「神宮中大麻」「神宮大大麻」があります。

氏神神社・崇敬神社のお札は主に紙か木で作られるものが多いです。
紙だと標準サイズより小さい六寸のお札を用意しているところもあります。
木だと八寸・尺辺りが多いです。

ご家庭の神棚に大きさによってサイズを選びましょう。

・初穂料

初穂料=値段のことです。

六寸など小さめのお札だと500円ほどになると思いますが、標識の大きさだと基本800円くらいからが多いと思います。

因みに消費税は掛かりません。

2,まつり方

ご自宅に神棚がない方も共通ですので参考にしてください。

神棚のまつり方に関しては別の記事に記します。
神棚に置く神具の配置は?設置する方角など神棚に関する基礎知識

・まつり方

まず、お札を保護している薄い紙がありますが、これは神社で授与する際の汚れを防ぐものなので取ってしまって大丈夫です。

[注意点]
  • 居間やリビングなど家族が集まる部屋に
  • 目線よりも高い位置に
  • お札が東か南の方角を向くように(北か西が背になる)

以上3点に気をつけておまつりしてください。

神棚があれば神棚の中に納めますが、神棚がない場合はやむを得ないのでお札の裏に両面テープを貼るなどして壁につけ、絶対に落ちないように固定してください。

ただし、 お札に画鋲を刺すことはやめてください。

文頭でも説明しましたが、お持ちのお札の数が多い場合は是非神棚を用意することをオススメします。

・返納の仕方

お札のご利益は神社で授かった時から1年です。
1年経ったら神社に返納して新たにお札を求めます。

お札やお守りを授与している神社であれば返納所が必ずあります。
1年お守りいただいた感謝の気持ちを込めてお札を返納しましょう。

返納料金は無料のところもありますが、中には最低300円からお気持ちで納めるというところもあります。
神社によって違うので、分からなかったら神主さんや巫女さんに聞いてみましょう。

まとめ

  • おまつりするお札の種類は主に「神宮大麻」「氏神神社」「崇敬神社」の3種類
  • 紙、木で作られているものや八寸、尺など形や大きさにも種類がある。
  • お札は家族が集まる部屋の目線より高い位置に、東か南の方角を向くように祭る

最初は難しく感じるお札の知識ですが、必要なお札を授かり正しい位置におまつりすれば、あとは1年ごとに新しいお札に替えるだけですね。

お札をおまつりしたら毎日神様にお守りしていただいていることを感謝しながら過ごしましょう。

神棚のまつりかたに関しては別の記事に記します。
お札が複数ある場合の祭りかたなど、初心者向けに詳しく説明します。

<関連記事>
神棚に置く神具の配置は?設置する方角など神棚に関する基礎知識
神社のお守りにはどんな種類がある?扱い方や返納などの基礎知識
お守りは1年以上持っていても大丈夫?〜お守りをずっと持っていたい!〜

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